TOT

キャスティングのTOTのレビュー・感想・評価

キャスティング(2017年製作の映画)
3.7
‪ファスビンダー『ペトラ・フォン・カントの苦い涙』をリメイクするテレビ現場のメタな人間ドラマ。
原典と同じ室内劇で、女と女の関係を女と男に変え(さらにツイストし)、会話の応酬もフェミニズムも現代ドイツにし、全く違うキャラ配置でリメイク現場を描いているのに、これぞ正しく原典のリメイクだ!と気づいた瞬間からめちゃテンション上がる。
最初つまんないかもって訝しみながら観てた、ごめん。面白かった‬。
‪監督ヴェラ役ジュディス・エンゲル、『僕たちは希望という名の列車に乗った』でも母親役が少ない登場時間なのに強烈なインパクトだったけど、こちらの役でも女優・俳優を翻弄する底知れぬ雰囲気で怖いほどの魅力。
名前を覚えておこう。‬

ドイツ映画祭
TOT

TOT