ヌーイー

騙し絵の牙のヌーイーのネタバレレビュー・内容・結末

騙し絵の牙(2021年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

一度目の鑑賞時、長年の大泉洋ファンが原作と比較した結果モンペ化し辛口評価してしまったのを反省して、原作を忘れたつもりで2回目の鑑賞をした感想です


ちゃんと、面白かったです!!

原作とは登場人物も関係性もまったく違っていて、別物と思いやすかった

まず音楽がよいな、と
要所要所で不穏さを醸し出したり物語のスピードを加速させたり種明かしの軽妙さを表したりしててとても良かった!
あとはやっぱり、原作とやり方が違うとはいえ、速水のトリッキーな仕掛けにはワクワクさせられましたね
ただ速水サイドの成し遂げた仕事としては弱いように感じたので(だから高野の方が面白かったし勝ちだし主役もってかれた感はある)、原作の速水一人勝ち!大泉洋しか勝たん!!というのを期待してた身としてちょっぴり減点
あとこのカットそんなにいる?っていう画(エレベーターすべり込んだ高野のアップとK.IBA)があったのと、斎藤工の役の必要性が最後まで分からなかったのでさらに減点

監督による【大泉洋っぽさを一切排除した】演出のおかげかある種の"つかめなさ"があり、スーツのビジュアルもキマってて、速水はめちゃくちゃ素敵でした
ツレは「廊下歩く姿がいちばんカッコ良かった」と褒めていた(笑)

秋村役として安田顕を出してくれていたら文句なしで1兆点だったんですけど、そこは本当に残念です…

とはいえ、皆さん、原作も読んでね!面白いから!!
“騙し絵の牙”をちゃんと表してるのはやっぱり原作ですから!!