ひろ

翔んで埼玉のひろのレビュー・感想・評価

翔んで埼玉(2018年製作の映画)
3.4
「パタリロ」の作者・魔夜峰央による未完のギャグ漫画を原作とした2019年の日本映画

東京No.1、神奈川No.2、関東3番手を競う覇権争いは未だ決着のつかない不毛な闘いである。しかし、そこには県民の誇りがかかっているのだ。ださいたまと呼ばれる埼玉県人。東京を名乗る場所がやたらある千葉。何もない埼玉。落花生しかない千葉。なんとなくのイメージをそのまんま映画にしているので笑える。実際にはいろいろあるんだけど、行ったことない人にはイメージだけである。そのイメージをより酷い感じにディスりまくるこの作品。笑うしかない

作者の魔夜峰央は新潟から埼玉に引っ越して漫画家になった人。実は私も新潟から埼玉に引っ越して10年以上暮らしていたので、半分ぐらい埼玉人である。池袋にいるのはほとんど埼玉県人というのはあながち間違っていないし、埼玉が誇れるものもあまり思いつかない。恐るべし埼玉。この原作が古い作品なので、イメージも古いものだけど、現在でもそこまで変わっていないのさらに笑える

作品としてはひどいディスりのいりまじったBLものだ。不愉快に感じる人もいるかもしれないが、埼玉より群馬や茨城の表現の方が酷いので埼玉県人は我慢できる。二階堂ふみとGACKTの主演に、個性的過ぎるキャスティング。映画として評価するのは難しいが、ギャグ漫画をそのまま読んでるようにクスクス笑えるので、こういうのもありでしょう。埼玉万歳!
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