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ピータールー マンチェスターの悲劇/ピータールーの虐殺のsomalのレビュー・感想・評価

3.7
ピーター・バラカン氏、町山広美氏(映画評論家の町山氏の妹、似ていない)登壇。
200年前、ナポレオン戦争直後にマンチェスターで実際に起きた民衆弾圧を描いた作品。
ピータールーとは、広場の名前と、ワーテルロー(英語読みだとウォータールー)の戦いから作られた造語なのだとか。

自分はこの事件を全く知らなかったのですが、ロンドン出身のバラカン氏も、加えて、マイク・リー監督でさえも知らなかった事件なのだとか(驚)。
尺が二時間半以上あり、前半が会話劇のような感じなので、眠くなる人が多いと思います。(衣装や美術、イギリス英語など、見所はあるのだけれど)
もう少し、尺を削れなかったのかな…。

今でこそ議会制民主主義の発祥という扱いのイギリスですが、庶民に参政権が無かった事、この事件をきっかけにガーディアン紙が生まれた事など、初めて知ることがたくさんありました。
この頃から北部の扱いがぞんざいで、後のブレグジットに繋がったのでは?というバラカン氏の解説は興味深いものがありました。

ピーター・バラカン氏、滅茶苦茶素敵でした。
あんな感じに年齢を重ねたいですね~。
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