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帰れない二人のikumuraのレビュー・感想・評価

帰れない二人(2018年製作の映画)
3.6
【あのペットボトルいつまで持ってるんだろう・・・】
ギャングの世界を舞台にしたメロドラマ、基調はシリアスでありながらところどころ笑わせる。
というか、悲しいところでもちょっと突き放して笑ってしまう視点も感じられる。

久々の映画鑑賞で、前回見た小津のサイレントもギャングものだったため、「強がってても甲斐性のない男と愛に翻弄されながらもなんだかんだ逞しい女」
の話なんだな〜と思いながら世界に入っていけた。
ま、それで基本的にはそういう話なんだけど、展開は思わぬ方向へ。
はじめ20代(?)を演じるチャオ・タオは髪型やファッションとその佇まいにギャップがありすぎてちょっと無理を感じたけど、
表情に時を刻んでいく演技力はさすが。
相手の無償の愛に寄りかかって、台無しにしつつ、本当は必要としていて、いつの間にか失ってしまったことに気付かない男がダサく、
気づいてしまうことが切ない。
いや、そういうことなのだろうか・・・と最後の場面を見ながら思うなど。
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