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メイ・フー?のkazataのレビュー・感想・評価

メイ・フー?(2015年製作の映画)
3.0
「こんなタイ映画誰が見るんだよ…」と呆れられそうですが、Filmarksに掲載されているのを知ってしまったので嬉しくなってレビュー!

いろんな意味で日本リスペクトな作品なのにずっと日本未公開なまま(2016年の沖縄国際映画祭で上映されたらしい…)の学園コメディ映画なんですが……ずっとニコニコ笑顔で見ることができました!
(…と言ってもタイの青春ドラマへの耐性があって、かつ『Hormones』シリーズへの愛が無い人=キャストへの愛が皆無な人は間違っても見ちゃダメ案件です!)
(見る側に予め"顔見知りの子が出ている学芸会を見守る精神"が備わっていないと耐えられないんじゃないかな…)

予告編公式↓
https://youtu.be/aNHYlWz0Huw

漫画を描くのが得意な冴えない男子高校生のPong(Bankくん)は、同じく目立たない女子高生のMay(Punpunちゃん)とひょんなことから仲良くなり、彼女の恋が成就するように応援し始めるんだけども、実は彼女は"放電体質"で胸が高鳴ると触れた相手を感電させてしまうのだった……という特殊体質キャラがいろいろトラブルを引き起こしちゃう系ラブコメ。

まぁPongもMayもそれぞれ別に好きな相手(FrungちゃんやTorくん)がいるんだけども、協力したり励まし合ったりしているうちにお互いに惹かれあっていき……という王道展開に目新しさは無いけど、合間のギャグがとにかくユルくて微笑ましいのと、"Hormons"出身メンバー達が楽しそうにキャッキャッやってる様が見られただけでもう幸せだから何も言うことは無し!(笑)

真面目な感想としては、舞台となる学校で日本語の授業が行われていたり、Pongの妄想シーンがジャパニメーション的なアニメで表現されていたり、日本語が頻繁に出てきたり、エンディング曲も日本語で始まったり……と、いろんな意味で日本愛が溢れていて面白かった!
(そもそも物語自体が日本の少女漫画的だし…)
(アニメの件は、ここぞの大事なところでアニメと実写が融合する工夫が見られて良き!)
(ちなみにチャヤノップ監督のデビュー作『サック・シード』にも原点的なアニメシーンが挿入されているから、監督のこだわり演出スタイルだと思われる…)

本作の製作前後のGTH及び後身会社GDHの作品を見渡すと、2015年に"Hormons"メンバーで日本旅行をする番組が作られていたり、2017年ドラマ『Shoot! I Love You』で日本ロケをしていたりするので、この頃はタイの中で日本ブームがかなりキテたと思うよね。


そんなわけで、本作にも出演しているFrungちゃん&Thanaerngちゃん主演ドラマ『Shoot! I Love You』(2017/8話)がGDHのYouTube公式チャンネルで無料鑑賞可能(英語字幕)だからご紹介↓
https://youtu.be/MyT9n7HsnaA

ドジっ子Frungちゃんが、一目惚れしたNonくん(映画版『バッド・ジーニアス』主演の彼)に近づくために同じクラブでアーチェリーを習い始めて大会出場を目指す物語なんだけども……物語的な必然性が無い中で日本ロケ(佐賀県)を敢行したり(…しかも実際のお祭りが開催中に撮影をしたりするほどの大掛かりなロケ!)、エンディング曲がBNK48版「会いたかった」だったりして、これまた日本推しなのに日本未公開でもったいない作品でした!
(…と思ったらU-NEXTで配信決定!!)
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