メイマーツインズ

小さな恋のうたのメイマーツインズのレビュー・感想・評価

小さな恋のうた(2019年製作の映画)
4.0
《届け、あなたにー。》

沖縄バンド・モンゴル800の名曲”小さな恋のうた〟をモチーフに、沖縄を舞台にした青春物語。Netflixで初鑑賞。

”小さな恋のうた〟は、約20年前、自分の20代後半に流行り、とても印象深い唄。若かりし20代最後のイメージと重なっていて、当時の思い出が甦ってくる…
やっぱりいいな〜、この唄は!

10年前くらいに、スキューバ・ダイビングにハマっていて、沖縄にはよく行き、沖縄の虜になった。だから、この作品で描かれている沖縄はとてもリアルな沖縄のように感じてしまう…

この作品は、沖縄の高校生とアメリカ軍人の娘との交流を通じ、沖縄の米軍基地問題を日本側、アメリカ側の双方の視点から描いてある。李相日監督作品の”怒り〟のような偏った感情ではなく、とてもフェアなのが好感がもてる。
在日米軍兵士、そしてその家族にも苦悩があるのだ。
作品でも描かれているように、米軍基地関連の仕事で生計を立てている沖縄住民もたくさんいるし、米軍兵士で潤っている飲食店も多い。
だから、米軍基地問題はそう簡単ではなく…
そんなことを、観る人に伝えてくる。

モンパチの名曲とともに、沖縄を感じることができる青春映画の秀作です!