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宇宙の法―黎明編―のどど丼のレビュー・感想・評価

宇宙の法―黎明編―(2018年製作の映画)
3.5
⚠️僕は幸福の科学信者ではありません⚠️

前作の「UFO学園の秘密」のダイレクトな布教目的に失笑しながらもアニメと新興宗教好きとしては割と楽しめたので、続編は必ず劇場でと思い近くの上映館では公開最終日である今日、駆け込んで来ました。

あれ、意外と面白い……。幸福の科学が信仰心を煽るために作っているにしては総裁の趣味全開で異様に出来の良い作品に仕上がっていて(VFXはなんと海外会社っぽい)、映像としてはなかなか楽しめました。キャスト陣もベテランから今をときめく若手声優まで幅広く招集されており、非常に素晴らしい演技でした。中盤までは相変わらず面白い展開なので話としても見応えあり。教義パートも言ってることはめちゃくちゃですが梅原裕一郎さんの声帯の尊さを味わう時間としては申し分ないです。レプタリアンとの戦闘シーンをもうちょい頑張って欲しかったかな、神々やVFXに比べるとだいぶ劣ります。あと音楽が合ってないです。映像作品って話はダメだが音楽だけはいい作品って結構多いと思うんですが、珍しく音楽がダメです。宗教感強すぎ。ラストの見どころシーンでトクマさんの曲が流れてきたときは思わず隣のおそらく非信者の方と一緒に失笑。コメディとしては素晴らしいんですけどね。コメディとして見てるんで。

とにかく多額の予算を注ぎ込んで教義のためにわざわざこの作品を製作した教団は毎度すごいなと思います。続編への期待も込めて評価は高めに設定しておきます。

あと、内容とは関係ないのですが、劇場に入ると2週連続興収トップの理由がよく分かりました。主に高齢層の信者でほぼ満杯、子供も連れられていました。(彼らも二世、三世信者になっていくのかなぁ……) 真剣に見てる客は少なく、上映中にスマホをいじったり本を読んでる人もちらほら笑。そこまでして教団に注ぎ込む精神に敬意。
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