Vakira

誘拐アンナのVakiraのレビュー・感想・評価

誘拐アンナ(2017年製作の映画)
3.5
「あの胸にもういちど」のデジタルリマスターでのリバイバル上映。期間一週間。早速公開当日に見に行くと同時上映してたのがこのアニメ。

佐藤懐智なんて監督知らなかった。そして初日対談にアートディレクターの信藤三雄と音楽の猫沢エミも知らんかった。

さてこのアニメ。「あの胸にもういちど」をオマージュ。アンナがレベッカ、教授がダニエルといったところ。アンナは誘拐を生業としている。ルパン三世のように盗む 人を。

今回のターゲットは結婚式の新郎。「卒業」よりカッコいいぜ。略奪映像はイメージ峰不二子。新郎が教授で依頼人のところまで届けるのが仕事。「あの胸に・・・」では単独ライダーだが、ここでは人質の教授と2尻。 タンデムでパトカーから逃げまくる。

勿論アンナが着ているのはワンピースライダースジャケット。教授ガッチリとアンナにつかまる。教授羨ましいぜ。

面白かったのは 教授とアンナの会話。愛の哲学論争となる。愛とは何かを問う。「愛は革命よ」。現状のしがらみ、社会法律をも破壊する。「いや愛は相手を触媒にして自分と対峙することさ」と教授・・・

アンナは理論で叶わなくなるすると「やなおとこ」の連発。

この口癖のような「やなおとこ」って未来少年コナン モンスリーの「バカね!」を思い出した。ある意味愛情表現。

ストックホルム症候群なんて単語初めて聞いた。人質が誘拐犯に同情、共感、愛情まで感じてしまうことらしい。結末は如何に・・・

このアニメ、少年達に見せたらアンナにさらって欲しくなっちゃうな。

映像はCGですがレトロで良いです。音楽も。監督がシナリヲ書いてます。7年も掛かったそうです。愛の論議は確かにかかるかも・・・また見たいです。

初日 23日映写機故障で27日にも見ました。27日は佐藤懐智監督のトークショあり 監督 話の面白いです。佐藤懐智 しっかり 覚えました。次回作見ます。


別件アートディレクターの信藤三雄さんは現在世田谷文化館にて作品展をやっているらしい。時間を作って見てみたい。
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