ヤベヒロシ

駅までの道をおしえてのヤベヒロシのレビュー・感想・評価

駅までの道をおしえて(2019年製作の映画)
3.1
ペットロスの話なのだが、大きなテーマは愛するものとの別れと再生の話。FF6の魔列車の話だと思えばもうほぼ完璧。

内容は60分もあれば十分な内容でスカスカなのだが、柴犬と遊ぶ映像が大量に盛り込まれ、そのぶん犬好きからしたら贅沢にも感じるが、飽きもくる。

ペットを下手に擬人化させて台詞を吐かせたり、転生させるような妙なファンタジー感は一切なく好感持てるが、その分幼少の頃に感じる現実と夢がわからなくなる境目的なファンタジー映画。
私も幼少の頃は本気で自分は空を飛ぶ能力があると思っていて、当時の体験があまりにリアルすぎてあれが夢の中の話だったと片付けたのはだいぶ過ぎてからの話だったこともあるので、理解はできる。

テーマが上記の通りどうしてもワンテーマだし、おなじような映像が続くので私は飽きてしまったのだが、響く人には響くようで、隣の人は顔をくしゃくしゃにして泣いていた。

年齢はもう少し高めか、実際ペットロスを経験した人向けかも。映画的な面白みには欠ける作品です。
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