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駅までの道をおしえてのfilesのレビュー・感想・評価

駅までの道をおしえて(2019年製作の映画)
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重めの映画続きだったので、久々にゆったりとした旧作を見ました。
8歳の女の子が愛犬の死と向き合っていく話。

子役のちせちゃんの上手さに賛否両論があるようですが、私はすんなりと飲み込めた方です。架純ちゃんがナレーションをすることで、大人になった主人公が回想しているような構成になっているんですよね。大人の夢(眠る方の夢)の中の出来事に見える。だから、主人公が大人びた表情をするのも、犬以外との生活のディテールがあまり描かれていないのも納得できる。

千と千尋の、カオナシと電車に乗るシーンの、この世とあの世の間みたいな、不思議なテンションがずっと続きます。私はそういう感覚が嫌いじゃないので、長さも味わえたな。千と千尋の前半のような展開を子ども映画に求める人は多分冗長に思ったかと。まぁ、両方描ける宮崎監督がスゴイんですけどね。
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