つるぴ

劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデンのつるぴのレビュー・感想・評価

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2022/12/05

京都アニメーション制作、圧倒的映像美で贈る心揺さぶる感動作。

戦時中、身寄りのなかった少女ヴァイオレット・エヴァーガーデン(石川由依)は、少女兵として軍隊に拾われる。彼女の身元を引き受けたのはギルベルト・ブーゲンビリア少佐(浪川大輔)。彼女はギルベルト少佐を心から慕っていた。しかし敵軍の襲撃を受け、2人は離ればなれになってしまう。戦争が終わり、ヴァイオレットは郵便社で手紙代筆の仕事に就く。いつの日かギルベルト少佐と再会する日を願いながら...。ある日、郵便社で見つかった一通の手紙で物語が大きく動き出す。


sincerely

亡くなった人からで紙が届く。
代筆を頼んだ。
ドール。昔、目の見えない妻のためにタイプライターを作った人が、その機械に“自動手記人形”という名前を付けた。それから、代筆を職業とする女性のことを“ドール”と呼ぶようになった。昔は字を読み書きできる人自体が少なかったから。字を書ける人が増えて、電話も普及して、手紙を出す人も減って、その職業は今はもうない。特別な手紙や上手く書けない時はドールに頼んだ。

毎年、誕生日に手紙が届く。

記事が海を越えていく。



市長と話す。

義手の調子が悪かった。少佐のことを思い出す。

親愛なるギルベルト少佐。また今日も少佐のことを思い出してしまいました。何を見ても、何をしても、貴方に思い出が繋がってしまうのです。時間が過ぎ去り、遠ざかっても、貴方と過ごした記憶は鮮やかに蘇ります。貴方は私をそばに置き、何も出来ない私に生きる術を教えて下さり、そして私に初めて、“愛してる”その言葉を与えてくださった。だから、こうしてまた手紙を書いてしまうのです。いつか、この手紙が届くことを願って。願いが叶う事を祈って。


電波塔が完成。電話が普及していくと、この先どうなるのか...。

ギルベルトのことを忘れろと言われるが、生きてる限り忘れられない。忘れることは難しい。と。リボンを忘れて行く。

休みの日に電話してきた男の子のところへ行く。家族が訪ねてくるが、隠れろって、ベッドの下に隠れさせる。


自分が居なくなった後に家族に手紙が届くようにしたい。けど、3通だと1枚20文字程度しか書けない。
お子様割引。
エマージェンシープロビジョン。

リボンを届けに来た、大佐に掴みかかる。別れ際に処分しようと思ってる船にある少佐の物をあげる。と。

本当の気持ちは伝えないと分からない。

指切りをする。

棚にあった手紙の筆跡がギルベルト少佐のものかもしれない。


今は博物館になっていた。


遠い島でヴァイオレットの名前を聞く。

その島へたどり着く社長とヴァイオレット。まず、社長が会いに行く。ヴァイオレットには外で待つように言う。

カマキリ。片手と片目が無い。先生がいるって。教えてもらう。

ジルベールと名乗っている。

自分が彼女を不幸にしたのだと。帰れと。ギルベルト・ブーゲンビリアは死んだ。と。

ヴァイオレットには会えないと。

でも、走って行ってしまう。

〝“愛してる”を少しは分かるようになったのです。〟

〝今の君に私は必要ない。〟

思い出してしまう。後悔している。

走り去るヴァイオレット。

からの、社長の〝大バカ野郎!!!〟


ユリスが危篤だと連絡が来る。

ヴァイオレットの代わりにアイリスが代筆を務めるためにユリスの元へ向かう。

友だちと電話をする。
〝これからも、ずっと友だちでいようね。〟
〝分かった。ありがとう。〟

島の子どもにギルベルトへの手紙を託す。

ギルベルトのお兄さんも来る。

そこへ、ヴァイオレットの手紙が届く。

親愛なるギルベルト少佐、突然お邪魔したことお許し下さい。これが、少佐に宛てて書く最後の手紙です。私が今、生きて誰かを思えるようになったのは、貴方のおかげです。私を受け入れて下さって、ありがとうございました。本を読んで下さったり、文字や色々なことを教えて下さって、ありがとうございました。ブローチを買って下さって、ありがとうございました。いつも、いつも傍に置いて下さって、ありがとうございました。“愛してる”をありがとうございました。少佐が“愛してる”と言って下さったことが、私の生きて行く道しるべになりました。そして、“愛してる”を知ったから、“愛してる”を伝えたいと思いました。少佐、ありがとうございました。今まで。本当にありがとうございました。


〝皆、簡単には素直になれないもんだな。〟


追いかけて、ヴァイオレットと叫ぶ、ギルベルト。
それに気付いて、船から海に飛び込んだヴァイオレット。


〝少佐...。〟
〝ヴァイオレット、私はもう君の主人でも上官でもない。私は君を傷つけた。私は君が思うような男じゃない。素晴らしい主でも、立派な人間でもない。きっと、君に相応しくない。それでも...今でも、君を愛してる。〟
〝私...。〟
〝傍にいて欲しい。ヴァイオレット。〟
〝私...少...少...私...。〟
〝ヴァイオレット、泣くな。私も、ほら、泣きそうなんだ。君の涙を拭いたい。お願いだ、顔を上げてくれ。〟
〝私...少佐...少佐を...。〟
〝愛してる、ヴァイオレット。ずっとこうしたかった。〟

抱き合う2人。飛んで行く手紙。


ヴァイオレットの話をする。
サムアップ。

伝えたいあの人は今この時にしかいないから。

「あいしてる」
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