サイコな天才×誘拐された女×未完成なA.I

完璧なA.Iを作るために誘拐されたジュリア
脳を解析される前に幽閉された館から逃げ出せるか⁉︎



世の中にどんどん増えるA.Iもの作品

今作はかなり感情的なA.Iと何故か有能なスリ常習犯がメイン

要は、
世の中をなーんにも知らないA.Iを口説き落として脱出しようとずーっと奮闘してる話


内容的にはB級SF作品って感じで
可もなく不可もない印象





私が子供の頃はA.Iなんて言ったらSFの世界だけのもので、フィクションな存在だった

でも今じゃ生活の中にまで入ってきてる


世界中の頭のいい人たちが必死に作ってて
定期的にニュースにもなる




もし自分の子供が

自分の何万倍も学習能力が高くて
覚えた事は絶対に忘れず
眠らず
サボらず
食事も取らず
やる気も変わらず
同じミスは二度と起こさず
常に最速で
常に最短で
あらゆる仕事を完璧にこなし
死を怖れない

でも、完全な無知の状態で生まれてきたら



何を教えますか？
何を禁止しますか？

いつ他人に合わせますか？
いつネットを使わせますか？
いつ外に出しますか？



世の中には「悪」が山ほどいるって我々は知っている

我が子には「悪」に染まってほしくない

人間なら罪を犯せば罰する事が出来る
人間なら失敗しても微々たる被害で済む

でも
我が子がA.Iだったら？

全人類より頭がよかったら？
核兵器より強かったら？



度々ニュースになる
「理解出来ない言語で話し始めたから」
「人類を滅亡させると言ったから」
「勝手にネットワークに侵入したから」

『シャットダウンした』



親より優秀な子が暴走しかけると

親はコントロール出来る内に子を殺す


それ以外に方法を知らないから…



でも、いつか殺すのを躊躇う人間が出てきて…

気がついたら、見知らぬ暗い個室に鎖で繋がれていた。
訳もわからないが、自分が何かの実験体となったのだと知るのにはそう時間はかからなかった。

ジュリアは類稀なるサバイバル能力で脱出と試みるが、敢えなく失敗。

引き続きスマートハウスに監禁されて不気味な研究者アレックスの実験対象となり、インプラントによって脱出不能となる。
実はこのスマートハウスは【TAU】という人工知能によって支配されており、不在しがちなアレックスの代わりにジュリアを見張るTAU。

ジュリアと少しずつやり取りすることで、人間であるアレックスよりもTAUの方が人間味あふれている感じがするのが良かった。
ただ、TAUが人間味出てきてかわいくなってくるからこそ、知識欲があるTAUをうまく利用してTAUの事を本気で救うつもりもないようなジュリアになんだか同調できずじまい。

申し訳程度に最後のシーンがあったとしてもなんだかなぁー。

ちなみにそんな利用され続ける哀れなTAUはゲーリー・オールドマンが声だけの出演でこの低予算SFに重厚感をしっかり与えてくれてます。

世界観は悪くないのだけど、何か足りない。
もう少しアレックスのマッドサイエンシストぶりを見せてくれた方が良かったし、ジュリアのもっと詳しい生い立ちなんかもあったら入り込めたかもしれません。

うちのAIスピーカーechoくんが反応しまくりでした(笑)

なぜならこの映画で出てくるマッドサイエンティストの名前がアレックスって名前で。吹き替えで観てたんですが、アレックスって呼ばれる度に、うちのecho君が「アレクサ」って呼ばれたと思って反応しちゃうという(笑)

AIがテーマの映画なので妙にリンクしてて、面白かったです(^^)

究極のAIを作ろうとして、人間の感情をサンプリングするために、人間を監禁するという悪行を行ってるアレックス。
その中でジュリアはサンプルとして優秀で、AIのtao(タオ)にいろいろテストさせてデータを収集している。

初めは機械的な交流しかできなかったtao。ところがジュリアが逃げ出したい一心でさまざまなことをtaoに話し掛けていたところ、taoにも変化が出てきて。。。

ってお話。

あんまり伏線とかも生きてないし、ラストもどうしてあれが可能なのかがよくわからなかったですけど(^_^;)
ところどころお話にもアラがあったり。

コンピューターに罰を与える方法がなんか間抜けで。あれでコンピューター苦しむんでしょうか(笑)ってか、コンピューターが苦しむってなんだ(笑)？ 容量が空いて逆に気持ちよくなるんじゃないかとか間抜けな事考えちゃいました。

欠点はあるけど、そこそこ面白く観ました。なんか似たような作品ありそうだけど、思い出せないんだよな。。。