このレビューはネタバレを含みます
最初の列車の到着シーンが忘れられない。
流れ続ける歓迎のアナウンスやオーケストラ。シャワーを浴びられると信じて向かった先がガス室だなんて。
残された人も虐待を受け過酷な仕事をさせられて、どちらにしても地獄でしかない。
ナチスの強制収容所=アウシュビッツというイメージが強いけど、他にもこんな収容所が存在していて、そこで亡くなった人が沢山いるということを改めて認識することができた。こんな事がたった80年ほど前に現実に起きていたなんて信じられないけど、私達も知っていなきゃいけない。
ラストは華麗な復讐劇、脱走劇にはなっておらず、そこがリアルで良かった。脱走シーンでは決してすべてが計画通りにいくわけではなく、脱走中に犠牲になった人、脱走できたがその後捕まってしまった人も多く、その事実もエンドロールで語られる。
事実に忠実な作りで勉強になった。観て良かった。