ハンスウ

スピルバーグ!のハンスウのレビュー・感想・評価

スピルバーグ!(2017年製作の映画)
3.9
ドキュメンタリーなんでね、2時間一気見ではなく何回かに分けて観てました。いつもごはん食べながらとか。ごはん食べながら映画観たりドラマ観たりできないんですよね。できるだけ集中して観たいから。だからごはん食べるときはだいたいサッカー見てるんですけど、サッカーが無い時はながら見しやすいドキュメンタリーをテレビ画面で流しっぱなしにしたりします。どうでもいいですね。はい😑

タイトル通りスピルバーグのドキュメンタリーですけどスピルバーグ興味なくても映画ファンならだいたい興味深く観れると思います。私もスピルバーグ作品はもうそんなに熱心に観るほどではないんだけど、なかなかおもしろいエピソードがいくつかありましたね。

ただアメリカのこの手のドキュメンタリーはだいたいインタビューシーンが雑なんですよね。俳優や監督がいっぱい登場してスピルバーグについて話すんだけどどのインタビューも細切れのブツ切れでインサートする程度なんですよね。ただ豪華な顔ぶれを見せるだけみたいな感じになっちゃってます。

70年代に同世代の監督たちはみんな友達ですごいメンバーで集まったりしてたらしいんですよ。ルーカス、コッポラ、スコーセッシ、デ・パルマ、スピルバーグと、こんな顔ぶれで一緒に写ってる写真がありました。スピルバーグの話じゃないんだけど、あるときルーカスが出来たばかりの「スターウォーズ」の試写をこのメンバーを集めてやったらしいですね。そしたらデ・パルマからボロクソ言われたそうなんです。何をやってるのかさっぱりわからないと。それで、もっと理解してもらうためオープニングで前書きを出したらどうか、そう提案したのはなんとデ・パルマなんだそうです。これはビックリでしたね。

スピルバーグは歳を重ねるごとに歴史物やヒューマンドラマを多く手がけるようになるけど、私はやっぱり初期の70年代の話が興味深くおもしろかったです。「ジョーズ」というのは、実はほとんどサメが出てこないんだけど、脚本の段階ではサメがたくさん登場していたそうです。サメのシーンがいっぱいある。だけど実際には背ビレとかあの音楽で演出してるだけなんですよね。サメがいないのに見てる方はじわじわとその恐怖感を味わうことができます。その発想や才能はやっぱり普通とは違うのかなぁと思います。
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