アーシャ

隣の影のアーシャのネタバレレビュー・内容・結末

隣の影(2017年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

どの女も許容力がない。
どの女も相手を許せない。
自分本位である。
別れた彼女の映像を残し、なおかつ、それを見ていたことが許せない妻。確かにこれは夫が悪い。
どう責められても仕方がない。
が、妻側も別れるなら別れるで、子供みたいに
夫を締め出した上、
まだ離婚成立もしてないのに親権を勝手に主張したり、
鍵を変えてしまったり、
夫からのメール電話は一切黙殺したりと
結構大人気ない。

そしてテーマの隣人問題。
こちらは離婚問題に揺れる夫側の両親の話。

これも影ができるのでちょっと切ってほしいというお隣の要望に
応えてあげていれば、こんなにこじれなかった。
しかし
切れと言われた事がもう気に食わない。
切れという女が、気に入らない。
要は、相手が気に入らない。
何かあると隣がやったんじゃないかと疑う。
隣の影は、木の影と
疑心暗鬼に曇る心の影だ。

庭の木にこだわるのは、
亡くなってしまった長男を投影しているからであり、飼い猫も
長男の代わりなのだ。
だからそれらを奪う相手は許せない。

それまでは疑惑でしかないが、
猫をどうにかされたと思い込んでいる母は、実際
行動に移してしまって、そこからはもう取り返しがつかないところまで行ってしまう。

ラストシーンは
実に皮肉…


この作品に出てくる人はみんな、謝らない、謝れない。
ほんのちょっと
申し訳ないと言えれば、
人間関係も穏やかに動くのに。
イライラするくらい謝らない。
言い訳ばかりしている。
外国はこれがスタンダードなのか?
非を認めたら訴訟に発展するからか?負けるからか?
こんな風になってしまったら
平穏に暮らせなくなる。




あの犬も
まさか
剥製にされるとは…
かわいそう!!
アーシャ

アーシャ