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ある画家の数奇な運命のWTFのレビュー・感想・評価

ある画家の数奇な運命(2018年製作の映画)
1.0
"フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルクの映画について、ご親切なお便りを有難う。[取材に応じた]当時の出来事を思い出すために、私はドナースマルクの件について、多くの資料を確認してみましたが、残念なことに、事実のこのような映画化は、またしても私を非常に不快にさせました。本作と監督に対する私の嫌悪を改めて思い出し、貴方への回答も出来ないほどです。どうか、ご理解いただけるようお願い致します。どうにも我慢がならないのです" (ゲルハルト・リヒター)

自分の人生をこれだけ監督の都合よく脚色されたら、気難しいリヒターで無くても激怒するだろう。彼の崇高な芸術世界をこんなメロドラマで毀損してはならないし、彼の描いた抽象画に対して、こんな映画だけで安易に意味や定義を当てはめるようじゃ、退廃芸術展のナチの学芸員と変わらない。

あとさ、ヨーゼフ・ボイスの秘密も勝手に大安売りしてんのはどうなのかね。ボイスが生きてたら間違いなく激怒すると思うよ。
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