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ある画家の数奇な運命の010101010101010のレビュー・感想・評価

ある画家の数奇な運命(2018年製作の映画)
2.5
映画としては、水準以下という他ないですね。
脚本が時代遅れのロマンス趣味で、ご都合主義的。

もっと丁寧に、繊細に扱うべきところと、いやいや、そんなに時間を割かなくてもいいんじゃないの?というところのバランスが酷すぎる。
特に、ラブシーンだけは必要以上にしっかり撮りたがるところなんか、監督・脚本家の趣味なんだろうけど、クッソくだらない。
もっと時間かけて丁寧に描くべきところがあっただろう?それもせずに、エロスですか。片腹痛いですね。
そもそも、なんでゲルハルト・リヒターの半生を描こうとしたんだよ?
リヒターをダシにしてるだけじゃないか。
しかも、どこまでが「真実」なのか…、ここに描かれたことは、例え多分に脚色されていたとしても、まぎれもない「映画的真実」なのだ、とでも言いたいのか。(この映画の後半に「真実」の議論が出てくるように)
それで言い逃れできるとでも?
いやいや、それこそ、あなたのさもしい「我」が邪魔なんですよ。
この監督・脚本家の作品、国際映画賞をゲットするための得意気な顔が目に浮かぶようである。

エンディングの最後まで、物足りない。
よかったのは、ボイス先生との1対1の会話くらいか。