くんぺい

悪魔の棲む家のくんぺいのネタバレレビュー・内容・結末

悪魔の棲む家(1979年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

以前住んでいた家族の長男による一家惨殺事件が起きた曰く付きの家に若い夫婦とその子供たちが引越しをしてきた。
立派な家での新たな生活に満足していた一家だったが、しばらくすると不可解な出来事が起こり始め、徐々にエスカレートして家族の心を蝕んで行く…


曰く付きの家に住んだら、案の定祟りに合ってしまうというお話。
公開は1979年。70年代は家を題材にした有名なホラー映画がいくつかあるらしく、このジャンルの黎明期っぽい。

若いカップルはどうしてこうもホラー映画の犠牲になってしまうのか、彼らは無謀にも一家惨殺事件のあった家に越してきてしまう。
普通の神経ならそんな家に住もうとしないとは思うが、まあ住まないと話は始まらないので目を瞑るとして、、、と言いたいのですが、なんとこの話は実話を基にした映画らしい。
つまり、本当にそんな家族がいたってことで、世界は広いというかなんというか…。まあ、どこまで実話なのかは定かでないですが、事故物件はやっぱり住んじゃいけないってことですね。
心霊の云々は置いておいて、なんか暗示にかかりそうではあるし…



この映画では、家の地下に地獄と繋がる井戸があって、そこから悪魔が現れて悪さをしているというオチな訳ですが、日本人の自分としては、やっぱり悪魔というのは実感が湧かないというか、多分キリスト教圏の国の人たちに比べると、不気味さとか怖さって感じない気がする。
幼少期から悪魔の怖さみたいなものを身近に感じていれば、また違うのかなと少し思った。


映画自体は結構長くて2時間弱あり、それが徐々に父親が狂っていくのを表していていいとも言えるが、退屈に感じてしまう点でもある。
あと、神父があまりにも不遇で一番の被害者なのが不憫。当の家族は全員無事なので、父親くらいは発狂しても良いのでは?という感想を抱いた。

神父や父親が悪魔を感じるシーンでは大量に湧いたハエが登場するが、この辺りは不気味な演出としては悪くない。
今回の映画で悪さをしている悪魔はハエの王ベルゼブブなのか。

あと、娘が悪魔に気に入られて父親が嫌われた理由が分からなかった。
子供は純粋無垢な分、悪魔に近いということですかね。実際悪魔と仲良くなったのは末っ子だし。
でも確かに子どもの純粋さって怖くて、女の子が閉じ込められた時に助けなかったシーンとか、下手したら一番恐ろしさを感じた場面かも。

父親が嫌われたのはその対照って事なのかな。
もしかしたら、一家惨殺事件を起こした長男と瓜二つな事に関係しているのかも知れないけど。(悪魔があの顔だちが嫌いとか?笑)
くんぺい

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