まめだいふく

キング・オブ・シーヴズのまめだいふくのレビュー・感想・評価

キング・オブ・シーヴズ(2018年製作の映画)
3.0
 宝飾店が立ち並ぶロンドンのハットンガーデンという街で、2015年に実際に起きた爺さん集団による強盗事件の映画化……って、あれ? これとそっくりな映画を以前観たことあるぞ。2017年の『ハットンガーデン・ジョブ』だ。爺さんたちの役名も同じだし、貸金庫を破るという手口も一緒。その他細かい点では違いがあるものの、明らかに同一の事件を取り上げている。一つ申し添えるなら『ハットンガーデン・ジョブ』の方が、よりあの若者に焦点を当てている作り。

 本作に限って言えば、マイケル・ケイン主演ということで『ジーサンズ』のようなクライムコメディを思い描いていると肩透かしを食らいます。
 特に爺さんたちの人物像や過去が深掘りされることもなく、アッと驚く劇的な展開もなく、終始淡々と、悪く言えばグダグダした流れ。ヒロインと呼べる女性も出てきません。まあ、実話ベースなので仕方のないことかも。

 先に述べた『ハットンガーデン・ジョブ』と見比べてみるのも面白いかもしれない。
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