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セブンガールズのmasayaのレビュー・感想・評価

セブンガールズ(2018年製作の映画)
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戦後の混乱期に確かに存在しながら、その時代を語る時にはいつでも周縁に置かれる女性たちを主人公に据えた意欲的な群像劇。美談にはならないだろう、それでも彼女たちには生きるため という根源的な動機から来る強さがあったし、正しさとは別次元のカッコよさがあった。

劇団の作法を映画に持ち込んだ作品で長回し多用、独特のテンポがあった。セリフの応酬は小気味良く、登場人物たちが辛いだけの人生を生きていた訳ではないことを表していたが、繰り出されるギャグは完全に滑り続けていた。観客が誰一人笑わないギャグが続くのを見るのは胸が痛い。笑

宮原監督と登場人物の一人「ネコ」を演じた堀川はてなさんが舞台挨拶で登壇。監督は実直そうな方でギャグの件、了解ってなった。堀川さんは朗らかなお嬢さんでネコとの落差にさすが役者さんだなあと。
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