【2019年22作目】
第91回アカデミー作品賞、脚本賞、助演男優賞と三冠。
実話を基にした作品だそうだが、何やら事実とは違う部分も多くあり、そこいらの話も聞かれたがそんな事はどうでも良い。
本作は｢映画｣として素晴らしい出来で、脚色しているところに対して、史実と違うではないかと私は言いたくないタイプだ。
ドキュメンタリー作品ではないんだから、その後のお話とかそんなの別に良いのだ。
まぁ、色んな後日談があった事を踏まえても、本作はとても良かった。
黒人のピアニストと、白人の運転手の2人が、時間と空間を共にしていく内に、次第にお互いの感情が変化していく。
特に運転手の方は、この頃まだまだあからさまな差別をする側の人間だったのに、その自分が金の為にとはいえ黒人の運転手になるなんて･･･って心境から、少しづつ少しづつ理解していくのだ。
黒人ピアニストが、自分より知的で上品なのに少し驚きつつも、彼が知らないものを教えたりする。
そのやり取りがとても面白く描かれていて、ほのぼのしたシーンもあり、本作でもお気に入りの数シーンがある。
ヴィゴ・モーテンセンとマハーシャラ・アリの演技が物凄く良かった。
この2人だからこそ出せた雰囲気があったのではないか。
観た後、けっこう何人にもオススメした作品だった。
