勝五郎

米軍(アメリカ)が最も恐れた男 カメジロー不屈の生涯の勝五郎のレビュー・感想・評価

5.0
戦争は終わっていても占領され続け、占領軍に理不尽にもやりたい放題にされていた(いる?)沖縄で本当に文字通り命がけで戦い続けた瀬長亀次郎氏のドキュメンタリーである。

佐藤栄作総理とのやりとりが印象に残る。
そして氏のメモ・手記・フィルムなどに残る言葉の数々が重く心を打つ。

政治家…私が子供ながらに政治というものを知りはじめた頃にはいろいろな意味で沢山の強い政治家が居た。
いつの頃からか政治家ではなく政治屋となり、そりゃ勿論昔から利権やら役得やら裏金やら密約は溢れていたのだろうけれど、それが気にならない?表に出ない?くらい政治家達は何かを達成したり実現したり。
要するにリーダーシップや成果が有った様な気がする。

瀬長亀次郎氏は占領軍から迫害され、尻馬に乗った(乗らざるを得なかった)日本のけいさつからも追い込まれながらも不屈の精神力、信念のもと何度も復活し沖縄のために身を砕いていった。
今の世の中でこれができるかと言ったら答えはNOなのだろう。

ドキュメンタリーって凄い。
知らなかった事をずーっと後になって知る事になる場合が私の様な不勉強な者には多々あるのだけれど、遅すぎることはないよね。
知る事から深め知識となれば、それが誰のためでもなく自分の為になっていれば…自己満足であろうといいじゃないの。(苦笑)
勝五郎

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