『活きる』で知られる中国の作家・余華(ユイ・ホア)によるベストセラー小説『血を売る男』を映画化したヒューマンドラマ。
本作が監督2作目となる俳優のハ・ジョンウが自ら主演も務め、物語の舞台を朝鮮戦争後の激動の韓国に舞台を移して描いた。
朝鮮戦争終戦直後の1953年。現場仕事でなんとか食いつないでいるサムグァンは、ポップコーン売りの美しい女性オンナンに一目ぼれする。オンナンには羽振りのよい恋人の存在があったが、そのことを知りながらもサムグァンはオンナンにプロポーズし、彼女の父親を説得し、2人は結婚する。3人の子どもを授かり、けっして裕福ではないものの一家は幸せな毎日を送っていた。しかし、11年間わが子として育てた息子が、実は他人の子ではないかという妙な噂が流れ出す。