いずぼぺ

パリ、嘘つきな恋のいずぼぺのレビュー・感想・評価

パリ、嘘つきな恋(2018年製作の映画)
3.7
🇫🇷のコメディって、日本人の感覚だと笑っていいのか戸惑うこと多いんだけど、本作は割と素直に笑えたな。

主人公は本格的クソ野郎なんだけど、最後の最後までなかなかのダメダメっぷり。でもこの作品が多くの人を引きつけているのは、彼のうっすい障がい理解が自分たちにも覚えがあることだからだと思う。
クソ野郎なりに好感を持てたのは、なんだかんだで彼女の彼女たる素晴らしさを見抜いたこと。「障がいがあっても頑張ってる人、頑張れ~」で終わらなかったこと。巻き込まれながらも彼女の世界に入ってみている。

プールのシーンでの彼女のスカートが広がるところが好き。
いつも思うんだけど、ヨーロッパの女性って日本人女性が草臥れてくるいわゆる中年からが美しくてうらやましい。
もちろん、彼女たちにだってシワシミタルミもやって来てるのに卑屈になってない。あんまり隠してもない。

この作品はおうちでワイン片手に観るのもいいと思う。