ジョーカーに身も心も尽くす「良き恋人」であるハーレイ・クインがフラれるところから始まるストーリーにわくわくせずにはいられません。これは女性たちの自立を描いた極めて現代的な物語。
オープニングからポップでハイテンションでバイオレンスな演出に胸が高鳴ります(膝を真っ二つに折るところが何回かあるんですが、あれ痛いですね!)。
クソッタレな過去を吹っ切って、新たな人生を歩まんとするハーレイを祝福するかのような化学工場の大爆発には、思わず目が潤んでしまいました。
ハーレイ・クインといえば、カラフルでキャッチーな見た目のかわいらしさと、それとは真逆の危険な言動のギャップが売りのキャラクターですが、今作は彼女のそういった魅力が詰まった作品になっていると思います。
衣装や武器の遊び心はもちろん、”映えるから”という理由でスプリンクラーの水を降らせたり、無駄にスローモーションになったりと、とにかく画が映えている点も見どころです。
特にクライマックスのカーニバル(移動式遊園地)のお化け屋敷の中で繰り広げられるバトルは見応えたっぷり。
移動式遊園地はホラー映画でよく見る舞台ですが、虚実がない混ぜになったような空間でとても好きです。
チームもののじゃれ合いや、チームプレイの爽快感も手堅く盛り込んでいるあたりも好印象。
『スーサイド・スクワッド』で観たかったのはこういうのなんだよな…と思わせる良作でした!