設計士あーさん

アナベル 死霊博物館の設計士あーさんのレビュー・感想・評価

アナベル 死霊博物館(2019年製作の映画)
4.0
ウォーレン夫妻はアナベル人形を封じたとして知られているらしい。
特に奥様は霊能力に恵まれていてその娘もまた能力を引き継いでいる。娘の、力があり霊が見える故に色々と弁えているのが本物っぽくて良かった。
彼女は霊との接触を極力避けようとしており、またストーリー上接触してしまうのだが皆を守りながら出来得る全てを全うしていたのが印象的だった。

彼女が学校で見ていた幽霊、結局本筋とは関わってこなかった。全てのシーンに意味がある、フラグ回収!というわけではなく、いい霊(何もしない霊)も悪い霊もいる、というシッターや母の言葉を裏付ける描写だったのだと思う。

ダニエラが、全てに触ってしまったと言った時の絶望と言ったら無いが、彼女を守ってくれたのは主人公だけでなく、父親も、だったのかもしれない。
明確に助ける描写が無いのも、慎ましくて良かった。死者がそばで守ってくれるのかは、あくまでも信じるか信じないか、神のみぞ知る、なんだな。