吉永小百合バージョン。川端康成の原作を読んだ後、映画も観てみた。
原作の語り手である「私」は、学生服を着た画像右の青年。
原作で描かれている旅に出た理由と、映画の人物像が上手く合致しないことにモヤモヤしてしまった。
原作では「二十歳の私は自分の性質が孤児根性で歪んでいると厳しい反省を重ね、その息苦しい憂鬱に堪え切れないで伊豆の旅に出て来ているのだった」とある。
ところが映画では、悠々と旅しながら好奇心で旅芸人に連れ添う若者にしか見えないのだ。。。
映画のラストシーンは、主人公の自己嫌悪が吹っ切れた様子はなく、踊り子との青春の1ページを描いているだけのようにも捉えられる。うむむ。
この映画の見どころは何といっても、踊り子を演じる吉永小百合の「活動(←映画のこと)に連れてってくださいましね!」でしょう。可愛すぎてキュンキュンした。