天豆てんまめ

ガール・イン・ザ・ミラーの天豆てんまめのレビュー・感想・評価

ガール・イン・ザ・ミラー(2018年製作の映画)
3.6
サイコホラー×青春×家族×恋愛×友情×エロス×心理サスペンス
定型既視感だが、主演のインディア・アイズリーの演技で魅せ切る。

学校で虐められていて、かなり風変りな両親にも圧を受ける女子高生マリアが、鏡の中に現れたもうひとりの自分との出会う。鏡の中の自分は煽情的、挑発的な強気な自分。

「キャリー」のプロムの変形版は色々映画でありそうだけど、スケート倒され、引きずられちゃう。その夜、彼女は鏡の中の自分と入れ替わる。

そして、もうひとりの彼女は暴走し始める。
歯止めの利かないエロスと殺人の連鎖の果てに。

主演はなんと、あの「ロミオとジュリエット」で女神的美しさを誇った女優オリビア・ハッセーの娘で「カイト KITE」の主演もしていたインディア・アイズリー。裏表の2つの人格は自分の誕生に因果があるのか。彼女のエロティックな魅力はサスペンスがよく似合う。

情緒不安定な母は「誘惑のアフロディーテ」のミラ・ソルビーノで、独断サイコっぽい美容外科医の父はジェイソン・アイザックス。こんな家庭からは逃げ出したい異常性 笑

大抵この手の映画は救いがあるようで無いけれど、この映画では救いがない救いが待っている。