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ジェネレーション・ウェルスのhykのレビュー・感想・評価

3.8
富・名声・美を求め続けて残るものは何か。写真家ローレン・グリーンフィールドが25年に渡って撮り続けたアメリカンドリームの現実が収められたドキュメンタリー作品。

写真に写されることで、ある意味消費される対象になりうるのって、被写体となる人はどうなんだろうと思ったけど、人は意外と冷静に自分を見つめ返せて受け入れられるものやった。それは、ドラマチック(ある種誇張された演出かもしれないけど)に撮られてるから、客観的に観られる部分があるのかな。
そういう、気付かされる、自分(社会)を客観視できるという点で写真はすごく有効なメディアやなと思うし、逆に写真にしかできない役割やと感じた。

と、作品自体とあんまり関係ないとこが気になった。

ドキュメンタリー作品ってほんまに脚本というか構成がめちゃくちゃ難しいんやろうなと思う。とてもおもしろかったです。
息子のガブリエくんのレガシーに関するエッセイが全て言い当ててるようで、なんて聡明な子やと思いました。
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