コロナ禍のストリーミング視聴の何が嫌かって自宅の音響環境の貧弱さですよ。上質な音響、ノイズを遮断できる事はもとより、観客全員で息を潜める劇場体験の醍醐味を味わわせてくれる1本。復活を告げる2021年のハリウッド映画として完璧な“打順”。面白かった！
監督ジョン・クラシンスキーは安易なホラー映画続編方程式に乗ることなく、今回も胆力ある演出ぶり。既にクリーチャーの（そんなに新しくも怖くもない）正体が割れている分、本シリーズがシチェーションと演出力に依っている事を再確認した。前作では気にならなかったが『Last of Us』からの影響も顕著！
個人的には『WE ARE WHO WE ARE』E7を見た直後のせいか、テーマがより切実に響いた。この困難な時代で子供を生み、育てていく大人の責任とは。前作から続投するキャスト全員が素晴らしいのはもちろん、初登場キリアン・マーフィが久々に良い役を得ており、彼の物語でもある。
