恭介

6アンダーグラウンドの恭介のレビュー・感想・評価

6アンダーグラウンド(2019年製作の映画)
3.8
ベイやんっ!

すげえイキイキしてるじゃんっ笑

いやもう水を得た魚とは
本作のベイやんの為にある言葉だ。

多分ネトフリの偉いさんは
本作を依頼するにあたり
著名監督の名前が欲しかったから

もうアナタの好きなように
作って下さいっ!って丸投げしたんじゃ
ないだろうか。

トランスフォーマーの
フラストレーションを全て本作で
発散しまくった結果、ベイやんの
本領が遺憾なく発揮された素晴らしい
ベイ印のアクション映画になってる。

初期の傑作、ザ・ロックの骨太さと
バッドボーイズ2バッドの悪趣味さ
をミックスして更にアップデートした
ような感じだ。

まさに彼の集大成とも言うべき
映画で、至る所にベイ印が刻印された
シーンが目白押しだ。

無意味なスローモーション
しっちゃかめっちゃかなカメラワーク
下品なギャグ、ド派手な爆破シーン
荒い編集などなど、金太郎飴ならぬ
ベイキャンディーのごとく
どこを切ってもベイ印が刻印されている
正真正銘のベイムービー。

(あ、褒めてますよっ!笑)

その中でも特筆すべきはその
悪趣味さが過去イチでずば抜けている事だ。

悪者が逃走中に道ゆく一般の人々を
跳ね飛ばしながら逃げるシーンなんか
不謹慎だが爆笑してしまった

いる?そのシーン?
見せる必要ある?それ?(笑)

それを、おそらくCGであろうが
何人も跳ね飛ばし、人が宙を舞い
地面に叩きつけられるシーンを
大金をかけ丁寧に描く必要があるのか?

みたいな愚問はベイやんには必要なし。

そんな感じで映画館という興行的に
レイティングを気にしながら製作
せざるを得ない環境から
サブスクという環境に解き放たれた
ベイやんに怖いものは無い。

おそらく!
完成試写会で初めて全貌を観た
ネトフリ幹部の皆さんは
苦虫を噛み潰したような
引き攣った笑顔でベイやんと
握手を交わしたに違いないっ

正直、観る前はもう少し
シリアスな展開でたまーに
ライアンが笑えないジョークを
かます、そんな風な作品と
思っていた。

それが序盤のアクションシーンの
最中、くり抜かれた目ん玉を使いだした
時に、あっ、そっち系なのね?と
割と早い段階で思考を軌道修正(笑)

トランスフォーマーで組んだ
スピルバーグがトム様と初タッグを
組んだマイノリティリポートへの
オマージュにしか思えなかった(笑)

そんな感じでかなりの大金を使って
ベイやんが自由奔放に創り上げた
本作、頭空っぽにして楽しめる
極上の悪趣味アクション映画だ。

そう言えば、ストーリーについて
全く触れていないレビューに
なってるけど、そこは察して下さい!
(笑)
恭介

恭介