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キラーズ・オブ・ザ・フラワームーンのangelicaのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

全然悲惨さが無くてめっちゃ見やすいスコセッシ。ジュース飲んでたのにトイレにも立たずw 3時間半夢中に。
雨の音風の音、草原荒野。
ずっと白黒サイレント映像ぽくしてて、最後にラジオドラマ風にしてくるのもおしゃれ。

ジェシープレモンスにめっちゃ笑顔になってしまったwww顔の安心感www思った以上に私が登場待ってたwww
↑の捜査官役を断ってディカプリオがアーネスト主人公にしたそうね。ネットで顔真似言われてたけど、アーネストは馬鹿だから、ミラーリングというかひたすら相手に合わせた反応をしてるんよ😇
そして狡猾なヘイルおじさんでも身内のバカを甘やかしてるとそこで足を掬われるんだな~南無~
一番のサイコパスは保険金のためなら子殺す言うてた男か。
ブレンダンフレイザーもウザかったなwww👍
モリーの見透かす瞳、素晴らしい。姉妹も美人!みなさんふくよかなのも良いぞ(贅沢してるからなの?)


あのさみんなワカンダが気になったと思うんだけどさ。
スコセッシがマーベルとかをヒーロー映画ばっかり!って批判してたよね?それって「ワカンダ」て言葉の使い方とかもあったのかな?


そのほかちょこっと気になったところ
・食事シーンがあるわりにあまり映らない。文化や生活が感じられない。
・子供らは大きくなるので年経過がわかるが、メインキャストにあまり変化が無い
・登場人物が多すぎて混乱wwwアーネスト弟の顔最後まで憶えられずwww
・あまり🪷フラワームーンぽさ無くなかった??そして花月て書いちゃうと吉本感

事件そのものに集中させるために、細かい描写は入れなかったのかなぁ。
そのせいで大河ドラマ感(原作📘は知らんけど、映画はヘイル一族劇場やん)やエモさが無かったのかなーと。

リアル事件当時、ヘイルおじさん本人は40代だったそうで、なるほどだよ。デニーロ1947年出獄?!何歳まで生きたん?!てなったからな。
義和団事件とか忘れてたわ。いろいろ勉強になったわ…
おかげで「J.エドガー」を観る気出た!(アダムドライバーのために)


モリーたちが白人男子を品定めするとこは面白かった。いつも逆だしさ。
アナが好き勝手やっててw 当たり前だが金持ってるのが強いんだなぁ。女性の経済力は大事だ

赤ちゃんのときはほぼ白人、幼児になるとネイティブぽさ出してくるキャスティング。
彼らの今後のしんどさを表してるよう。

アメリカは先住民や黒人への贖罪を描き続けないといけなくて大変だな…
でもそれはどの国も同じか…


ラジオドラマについて。
https://theriver.jp/kotfm-ending/
記事抜粋
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エンディングでは劇中劇という形式が取られたが、これは史実を基にした演出だ。1930年代前半、アメリカで放送されていた「The Lucky Strike Hour」というラジオドラマのいちエピソードでは、オセージ族の一件がドラマ化され、アメリカ合衆国連邦捜査局FBIで初代長官を務めたジョン・エドガー・フーヴァー本人も出演した。
本作の原作小説『花殺し月の殺人――インディアン連続怪死事件とFBIの誕生』の作者・デイヴィッド・グランは著書の最後に、ラジオドラマに出演したフーヴァーはFBIを宣伝するために事件を利用した旨を記しており、劇中で描かれたような誠実さは存在しなかったことが明かされている。この事実を踏まえた上でスコセッシが作り変えた劇中のラジオドラマを振り返ると、アメリカの空虚な闇が浮かび上がってこないだろうか。
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抜粋ここまで
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