いわやん

狼よ落日を斬れ 風雲篇・激情篇・怒濤篇のいわやんのレビュー・感想・評価

4.0
高橋英樹主演。

幕末の争乱期、新撰組の全盛期から西南の役、つまり全てが終わるまでを一人の浪人から見た物語。

主人公の杉虎之助は、幼少期に自殺未遂を起し、偶然池本茂兵衛に拾われる。
それから池本を師匠と仰ぎ、虎之助は一流の剣客に。
実は池本は幕府の隠密で、その事から虎之助も幕府側に参戦を乞うが、池本に死の間際まで反対されて・・。

高橋英樹、田村高廣、緒形拳、西郷輝彦、近藤正臣、松坂慶子、大地喜和子とキャストが豪華で殺陣や芝居がしっかりしてるので、話が分かりやすいです。

田村高廣と緒形拳、高橋英樹と緒形拳の殺陣の迫力、高橋英樹と近藤正臣の殺陣の華麗さと素晴らしいシーンが多くて。(一ヶ所だけ、身体が真っ二つのシーンで「えっ」と思いました)

あくまで江戸の一浪人の視点なので、どうしても薩摩が敵役側になって、この頃の作品には欠かせない「坂本龍馬」が一切出てこないのが逆に良かったと思いました。

この作品を観て、改めて高橋英樹って映画栄えする役者だと思いました。
いわやん

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