SaenkiedeJong

国家が破産する日のSaenkiedeJongのレビュー・感想・評価

国家が破産する日(2018年製作の映画)
5.0
ユアイン目当てで視聴したらキャストが錚々たる顔ぶれで驚いた。キムヘス様出てるし。渋くて地味な映画なのに物凄く惹きつけられるものがあって最後の最後まで見応えあり。無駄のない演出と必要最低限の音楽と俳優の演技力。韓国の通貨危機を内部から見つめた作品で、金融の専門的なことは全く分からないから難しかったけど自分の中では新たな視点から見れたし、imfの介入以外の方法もあったということを初めて知った。外国の思惑があったのかも、というのも映画の中で描かれていて気になったから後から調べてみようかな。キムヘス演じるハンチーム長がめちゃくちゃかっこよかった。さすがのオーラで佇んでるだけでもすごい存在感。何度も女性ってだけで見下されてしまうのが悲しかった。ユアインの役みたいに、先を見通して常にアンテナを張っているような人はこれをチャンスにして大儲けしたりしたのかな、世の流れや上層部が何を考えてどう動くかまで予想してるの凄いわ。国が事実を隠してしまうのが怖かった。自分の都合しか考えてない人達も怖い。何より労働者の方々が一番可哀想。分からなくても分からないなりに危機を察知するって大事。ユアインの役(名前覚えてない笑)の人はそれをラジオや仕事関係の資料で発見してた。最後に嬉しいゲストが出てきてテンション上がった!ハンジミン、何の繋がりだろ。ラストのキムヘスの言葉があまりにも重くて刺さったので記憶に留めておきたい。

"危機は繰り返す
危機を回避するためには絶えず疑い考えること
当然だと決めつけないこと
そして常に目を開いて世の中を見ること"
SaenkiedeJong

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