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普通は走り出すのkazu1961のレビュー・感想・評価

普通は走り出す(2018年製作の映画)
3.9
🔸Film Diary🔸
▪️本年鑑賞数 :2022-306
▪️死ぬまでに観たい映画1001本-※※※

🖋映画作ってなくて、観るだけですけど鑑賞録書かせて頂きます(笑)!!とにかく異色の作品、家内制手工房「大田原愚豚舎」による怪作、最初は“何やこの作品?!”。。。渡辺紘文監督のぐうたらな日常生活を淡々と見せられるのか!!と思いきや、本作の意図がわかった瞬間に評価が一変してしまいました。そうなんですね、映画監督の自意識巡りとしてのドキュメンタリーの体を取りながら、ほんとは映画を作り、観ることの意味を問うた作品なんですね。

🖋その目線で鑑賞し出すと、もうモノクロの映像を含めてインテリジェンスにあふれた作品に見えてくるからあら不思議!!渡辺監督の映画に対する思想や考えが訴えられていくその演出に脱帽です。

🖋映画評論家が嫌いだと喚き散らし、挙句、今泉力哉監督が表紙のキネマ旬報を燃やしたり、“アリとキリギリス”に例えて、日本映画とフランス映画の本質を説いたり、そして後半の切れ味鋭い映画に関する質問責め。。。ほんと驚くほど鋭い内容でした!!この辺りは映画ファンには堪らないですね、そして耳が痛いです!!

🖋さらにトリプルファイヤーの怪曲群との相性もぴったり。冒頭に流れる「中一からやり直したい」は、ほんと誰もが思うことかも。

🖋そしてそして、松本まりか(医者)、萩原みのり(図書館職員)ら美女が登場しての妄想ハーレム的楽しさも全開、この辺りも含めて渡辺監督版『8 1/2』的な作品になっていますね!

😆Story:(参考: ナタリー )
栃木県大田原市在住の映画監督・ワタナベ。彼は、ロックバンド・トリプルファイヤーの楽曲を基にした映画を、“直井さん”なる人物と企画中だ。しかし、企画は進まず、ワタナベは図書館や映画館を徘徊しては、映画界の愚痴をこぼし続ける無為な日々を送り……

🔸Database🔸
・邦題 :『普通は走り出す』
・原題 : ※※※
・製作国 : 日本
・初公開 : 2018
・日本公開 : 2019/10/25
・上映時間 : 107分
・受賞 : ※※※
・監督 : 渡辺紘文
・脚本 : 渡辺紘文
・原作 : ※※※
・撮影 : バン・ウヒョン
・音楽 : 渡辺雄司
・出演 : 渡辺紘文、萩原みのり、古賀哉子、加藤才紀子、ほのか

🔸Overview (参考:映画. com)🔸
映画監督・渡辺紘文と映画音楽家・渡辺雄司の兄弟によって旗揚げされ、故郷の栃木県大田原市を拠点に創作活動を展開する映画制作集団「大田原愚豚舎」の5作目となる長編作品。吉田靖直率いるロックバンド「トリプルファイヤー」の楽曲から着想を得て、映画制作に悩み苦しみながら毒を吐き続ける映画監督の日常が現実と虚構を行き来しながら描かれる。渡辺監督自身が主人公を演じるほか、松本まりか、萩原みのり、古賀哉子ら女優陣が脇を固める。
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