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1人のダンスのtetsuのレビュー・感想・評価

1人のダンス(2018年製作の映画)
4.2
勝手にフィルムフェスティバル!劇場版

映画監督を夢見たものの、中々芽が出ない現実にもがく主人公。
そんな彼が次に任された仕事は、売れないアイドルのMV撮影だった...。

どうしようもない現実と追いかけ続けてきた夢とのギャップ。
その狭間で葛藤し、作品製作へと挑む冴えない主人公の姿は『カメラを止めるな!』に通ずるものがあるかも...。

見所は主人公の鬱屈が爆発し、音楽と感情が交錯するクライマックス。
本当に撮りたいものや、撮るべきものを撮ること、あえて手ブレを残したシーンを使用することで、主人公の執念が伝わってきた。
繰り返し使われるOOPARTZさんの主題歌にはあざとさを感じる人もいるかもしれないが、僕は純粋に心に響いた。

余談にはなるが、本作で強い印象を残した女優・佐藤睦さん(監督に言葉をかけるアイドル役)を後々、調べてみると、天皇家のなりすまし疑惑をかけられていて普通に驚いた。笑

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2019/8/31
元町映画館にて長編版も観賞。

短編版にMVの映像や、ヒロインとの関係性を強めるシーンなどが追加されていた。
正直、短編版の方がスッキリしている印象があり、好みではあるが、また違った良さがあった。

観賞後、監督・出演者の舞台挨拶があり、その後、監督などと少し話をする機会があり、とても濃密な時間を過ごせたのが良かった。
また、同世代で映画『宮田バスターズ(株)』の監督をしている坂田くんと初めて会うことが出来たのは、とても良い収穫だった。サイン会の待ち時間のわずかな時間しか話は出来なかったけれど、とても刺激を受けたし、自分の所属している団体・映画チア部でも『宮田バスターズ(株)』を応援していきたいなぁと、ふと思った。

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