Yuri

新聞記者のYuriのネタバレレビュー・内容・結末

新聞記者(2019年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

公開された2019年から今に至るまで某学園問題、レイプ事件問題、生物兵器研究所とすべて当ててきているので、予言者か!?と思ったのですが、原作者の望月衣塑子(もちづきいそこ)は2017年から取材していて、まさしく真実を追いかける形でタイムリーに公開出来た作品だったんですね(驚)それでも「黒いサングラスの羊」「武漢のウイルス研究所」は、原作者が執筆している時には起きていなかったはずなので、凄!!と鳥肌が立ってしまいました。でも、もしこれがメディアで明るみに出ていなかったら、東野圭吾の原発問題を書いた数十年前の小説発売時のように「ありえないフィクションだ」と思われてしまったのかもとも感じました。シム・ウンギョン、日本語上手いし、演技はいつも通り凄いし、美人じゃないけど華があるので主役も出来るし、まだ25歳なのかー楽しみです。松坂桃李も正義と闇が共存したような役は彼に合っていて上手いですね。ただ、この真実が韓国の問題で韓国で公開されたなら、社会現象になって関係者は逮捕されただろうし、不都合な法律は改正にこぎつけていたかも知れないと思うと、日本ではミニシアター規模で公開するのがやっとという映画の力の差に、人々の関心の差に、ガックリきているのも事実です。ラストも「トガニ」に似てますし、これで現実が変わらないなら救われないにもほどがある(>_<)あとは、原作者の望月さんはカメオ出演していて、最後まで辺見えみりだと思ってたくらいの美人で、現実より綺麗でない女優をキャスティングするのを初めて観ました(爆)シム・ウンギョンで良かったですけど。本当にネットサポーターとか一日PCの前で情報操作しかしていない部署が内閣府にあったら、あたかも一般人が激写したかに装ったフェイク動画もガンガンアップできるわけで、リアルタイムの一般人の動画は信じてしまっていたところがあったので、怖いなぁとメディア操作との付き合い方について、あらためて考えるきっかけになる作品です。
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