おんちゃん

新聞記者のおんちゃんのレビュー・感想・評価

新聞記者(2019年製作の映画)
3.9
「この国の民主主義は
形だけでいいんだ」

✼感想✼
松坂桃李、シム・ウンギョン主演作。
国の闇の部分を取り扱った作品。
実際にこのような事が現在の日本で
行われているのかもと思ったら素直に怖い。
松坂桃李のどんどん心身共に追い込まれてく
演技は鬼気迫るものがあり、
シム・ウンギョンに関しては見る前まで
何故、日本人ではなく外国人を起用したのか
少し疑問があったのですが、
このテーマ、境遇の人物であるなら
この女優さんがピッタリであったと
映画を見終わった後に感じられた。
個人的には田中哲司の演技が淡々と仕事をこなす
人間である裏の闇の部分が垣間見得る演技は
流石だなと思わせてくれ、こういう国家の
闇の部分を表す役どころに必須の俳優であると
改めて感じさせられた。

✩感想②✩
現在、私たちが新聞やテレビで目にする
情報というものは本当の情報なのか?
また情報源として歴史の浅いSNSに
流れている情報は本当の情報なのか?
誰かに印象操作、情報操作されたものなのか?
疑い始めてしまったら最早何も信じられない。
メディアというものの力が強いものには
巻かれるが弱いものには徹底的に叩く。
情報の取捨選択を行うために日頃から自分で
情報や知識を増やす為の勉強を
求められているのかもしれない。

✵あらすじ✵
東都新聞記者・“吉岡”
(シム・ウンギョン)のもとに、大学新設計画に
関する極秘情報が匿名FAXで届いた。
日本人の父と韓国人の母のもとアメリカで育ち、
ある思いを秘めて日本の新聞社で働いている
彼女は、真相を究明すべく調査をはじめる。
一方、内閣情報調査室官僚・“杉原”
(松坂桃李)は葛藤していた。
「国民に尽くす」という信念とは裏腹に
与えられた任務は現政権に不都合な
ニュースのコントロール。
愛する妻の出産が迫ったある日彼は、
久々に尊敬する昔の上司“神崎”(高橋和也)と
再会するのだが、その数日後、神崎は
ビルの屋上から身を投げてしまう。。。

✣参考サイト✣
https://shimbunkisha.jp/
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