は

アブダクションのはのレビュー・感想・評価

アブダクション(2017年製作の映画)
1.9
あらすじ
田舎の農場での失踪事件。
捜査に訪れたFBI捜査官が、妻子失踪の当事者で、やばいと噂の農夫の家にいってみたらば、地下室で宇宙人を監禁してた。

感想
レビュー書いてる人みんなが言ってるように、いまいち盛り上がりに欠けるんだよな。
かと言ってツッコミどころが多いわけでもなく、なんか印象に残らない。
アブダクション返しだけは笑えるけど。

宇宙人の目的はありがちな地球の乗っ取りなのではあるが、その侵略のやり方の設定はある意味面白い。
まるでウイルスの繁殖で、とても知的生命体の繁殖方法に見えないところが。

それとは関係あるようでないけど、宇宙人の姿や行動が、文明を持つ知的生命体に見えないのって、映画の伝統として受け継がれてきたバトンみたいなもので、これは守らないといけないんだろうか?
この人達も文明を持つ以上、仕事したり恋愛したり流行に流されたり、生活してるはずだと思うんだけど、とてもそういう事をする程、知性や情緒があるように見えない。
シャー!とか言うし。
牙生えてるし。
こういう宇宙人像が描かれるのって、あと何十年くらい続くんだろう。
タコ型が流行らなくなっただけで、この辺て宇宙人がSFに登場してから一切変わらない伝統芸能ですよね。

捕まってた宇宙人はなんであれやらなかったの?





以下宇宙人強さ評価(ネタバレあり)

エイリアン
ジャケのような見た目で、人間よりは大きいっぽい。

地球を乗っ取るため、片田舎から地道な侵略活動を続けている。
その活動とは、自らの遺伝子を組み込んだ人間を創造し、現地の人間と交配させる事で、地球で遺伝子を残すというもの。
遺伝子を組み込む事で、記憶や知識も引き継がせる事が出来るようだ。

この繁殖法を選ぶと言うことは、自らの姿や肉体、文明に固執がないという事で、ウイルスの繁殖に似て非常に興味深い。
(現実離れしていて有り得ない、という意味の興味ではあるが)
人類のような生物であれば、現状の文明の維持こそが、種の存続で重要と考えるだろうし、他の種に自らの遺伝子を組み込む事が、自らの繁栄に結びつくとは考えもしないだろう。

しかし、彼らの目的は遺伝子を残し増やす事が最優先と、単細胞生物の頃からの目的と一切変わらず非常に原始的。
もしかすると現在の姿も、遺伝子と記憶だけを受け継いだ、元の種とは別の姿なのかも知れない。

転送装置で地球に訪れたり、落雷を操ったり、(転送装置を使うと雷が発生?)人間のコピーを作り出したりと、人類以上の科学力は持つようだ。
連れ戻しに来た個体は人体を内部から破壊するような超能力を見せるが、監禁されていた個体はそのようなことは出来ないようで、その差異の理由については謎。

罠や銃で武装しているとは言え、ただの農家の地下から仲間を救えだせないところを見ると、実はかなり戦力的には弱いのかもしれない。
繁殖に対する考え方の特異さから、個体の生命に対する執着が薄いのかもしれない。
長期的に計画を進める知性はあるものの、作中に登場した個体に一切の知性は感じられないので、知能低めに設定。

科学力:31
頭の良さ:10
兵器:-
身体能力:4
兵力数:1

総合 46
は