ポケ文太郎

わが闘争のポケ文太郎のレビュー・感想・評価

わが闘争(1968年製作の映画)
4.2
映画紹介に「驚愕の運命を描いた問題作、。カルト映画好き必見‼︎」と書いてあったのと、若い頃の可愛い加賀まりこが観たい!という単純な理由で軽い気持ちで観に行ってしまいました…

主演は佐久間良子様
彼女があばずれ不良少女を演じています

堤玲子さん1967年刊行の自伝的小説が原作
スラム育ちの少女が戦後の日本で数々の不幸に立ち向かう話
まさに戦後、満足な教育を受けれなかった女性たちの不幸のオンパードです
1957年に「売春禁止法」が施行され、その後赤線が廃止されたとはいえ、まだまだ「パンパン」「洋パン」なんて言葉が色濃く残っていた時代です
登場人物に対しては雑な演出もあり、粗い編集ですが、密度の濃い98分でした
また差別的な言動や偏見が随所にありますが制作当時を考えればしょうがないですよね

ラストの女性たちの表情がとても意味深でした





映画館の観客の多くがシニア世代の男性でした
次女が女郎になって稼いでやる!と叫ぶシーンや男達を騙すはずが逆に佳代ひとりがホテルに連れ込まれるシーン、次女の娘が母の為にポン引きまがいの事をするシーンなどで結構な笑いが起きました
特に自分の隣の男性は大爆笑でした
自分は全く笑えませんでした…
コレがこの映画公開当時の男性の感覚なんでしょう
ポケ文太郎

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