記録
再見。これはかなり思い出のある作品、高校1年生の時に友人3人と劇場に観に行った。今作と同時期にダニー・ボイルの『イエスタデイ』が上映されており同じ日に誘われたが、当時は音楽にも映画にもそれほどハマっていなかったためこっちを鑑賞。今作のテーマソングがOfficial髭男dismの『イエスタデイ』だった偶然もよく覚えている。今では、ダニー・ボイルの『イエスタデイ』を観ていた友人と1番仲が良く、今作を一緒に観た友人とは連絡をとっていない…
いやはや、こんな攻めた演出してたんやなぁ当時は気持ち悪いなーくらいとしか思ってなかったけど、改めて観てみるとサイケデリックで頭がおかしくてかなり良い。当時劇場で観た時は、ピカピカするし全ての描写が細かいしでめちゃくちゃ目が疲れた思い出。
重要な場面での北村匠海の「はいぃ!」は流石に気が抜けた、面白すぎる。シンプルに喋る分にはそこまで違和感がないが、声を張ったりする場面で映画をより良くはできないよなぁ、俳優が声優やるのはやっぱり好きじゃない、単純に下手。
これを観た当時は、ケツが真っ青のガキだった(今もそうだが)ため、子供の主人公に感情移入していて、大人の主人公にムカついて仕方がなかった。しかし今となっては反対で、最後に報われたからいいものの、大人の主人公のやるせなさというか切なさに感情移入してしまっていた、多分こっち目線で観る方が面白い。
そして俺は見逃さなかった、あのよく分からない研究者の変なおっさんがピンク・フロイドの名盤『The Dark Side of the Moon』のジャケがプリントされたTシャツを一瞬だけ着ていたのを。
もっと酷い映画だった印象だったが意外と良かった、話の内容も中々ややこしいが論理的に破綻はしておらず筋は通っていそう。
高校生のあの頃を思い出せたいい時間だった、こんな自堕落な大学生になるとは思いもしなかったな…
2023,323本目 12/11 AmazonPrime