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ゼイカム -到来-の消費者のレビュー・感想・評価

ゼイカム -到来-(2018年製作の映画)
2.9
・ジャンル
クリスマスホラー/パニック/モンスター/サスペンス

・あらすじ
保守的なクリスチャンである家族に馴染めず実家と疎遠にしていた青年、ニック
ある年のクリスマスイヴに彼は恋人、アンジを紹介する為に久々に帰省する
母、ベスは2人を歓迎したが他の面々はインド系であるアンジに差別的な言動を浴びせ続けた
険悪な空気が漂う中、2人は早朝に家を出ようとするのだがそこで奇妙な事に気付く
ドアや窓など外に繋がる全ての場所がシャッターの様な物で覆われていたのだ
不可解な状況に誰もが理解の追いつかない中、テレビに続々と映し出される謎の指令
ニックとアンジは冷静に対処するよう訴えかけるが2人の味方は誰もいなかった
そしてとうとう死者が発生する事態にまで追い込まれていき、徐々に全ての元凶である謎の生命体の存在が明らかとなる…

・感想
クリスマスホラー月間DAY-12
出口を塞がれ監禁状態となった家族と息子の恋人の間で繰り広げられる混沌と謎の生命体の脅威を描いたボディホラー作品

パケ写の時点で支配的な父、トニーがいずれ寄生される事は分かっている中であまりにも家庭内トラブルに割かれた尺が長過ぎてじれったいというのが第一印象
閉鎖された家という環境で不和が膨張し複雑化していくというストーリーを基盤に盲目な信仰と家父長制の有害さとエイリアンの脅威を繋ぎ合わせた世界観は発想として面白かっただけにそこがとにかく惜しい
長くても全体の2/3くらいまでで収められてもっとクリーチャーを描いてくれてればなぁ…
遺体に寄生した時のビジュアルやケーブルの様な質感の触手など映像面は悪くなかっただけに残念…
ワクチン注射が人体を蝕む場面とかももっとあって良かったと思うし…

元も子もない事を言うと完全にシチュエーションホラーに振り切るかボディホラーに振り切るかはっきりしておくべきだったんじゃないかなぁ
いっそ生命体じゃなくて政府かカルトの陰謀にしてしまうとか…

まとめるとやろうとしてる事自体は面白いだけに粗が目立ったというのに尽きる
低予算なら低予算なりにもっと上手く構成して欲しいわ…
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