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クーリエ:最高機密の運び屋のfujisanのレビュー・感想・評価

3.8
クーリエとは ”情報の運び屋” のこと。

1960年代、米ソ冷戦の危機が高まる中でキューバ危機が発生。世界核戦争寸前で留まった裏側にあった、事実に基づいた物語。

ソ連軍の高官オレグ・ペンコフスキーは平和を望み内通者となるが、怪しまれずに情報を西側へもたらすために、ビジネスマンのグレヴィル・ウィンがクーリエとして雇われる。

ウィンは度々ソ連を訪れてペンコフスキーとも個人的な友情を育んでいき、約二年間に渡って情報を提供し続けるが・・・という話。

FilmarksやIMDbで高評価なのは、主演を努めたベネディクト・カンバーバッチの鬼気迫る演技に対してなのでは、と思います。

ネタバレになるので詳細は書きませんが、前半のちょっとだらしない体型からは想像できない展開が後半に待ち構えています。

目は釘付けとなり、震える演技でした。天才。まさに。



劇中、ウィンとペンコフスキーが二人でバレエ劇を観るシーンが2回あります。

一回目は初対面のとき。ペンコフスキー連れられたウィンは退屈そうなのですが、二回目、ウィンは号泣します。

ラスト以外だと、そこに一番グッと来ました。
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