じろちぃ

ジェロニモのじろちぃのレビュー・感想・評価

ジェロニモ(1993年製作の映画)
3.5
途中、気になって史実のジェロニモについて調べたら、何やらこの映画とはかなり違うのだな。
原住民に理解あるかのようなストーリーではあるが、所詮白人のための映画。

作品の中に原住民側から発せられる
「あれは殺人じゃなく戦争だ。戦争では悲劇的なことも起きる」というようななセリフがある。これがちょっと引っかかる。原住民側に言わせるところが、なんというか、小狡い。
確かに戦争時の殺人は殺人ではないというのがルールだろうが、白人は原住民と正式な戦争(言い方おかしいけど)をしてアメリカを乗っ取ったわけでは無いよね?その史実を正当化するセリフに聞こえるのだが…考えすぎ?しかも原住民に言わせるという、ね。モヤモヤ。
白人だって悪いヤツはいたんだぜ的な新感覚は仮面で、その下には「そんなことを言えちゃう白人の新人類ボクたち、イケてる〜」みたいな気持ち悪い高笑いを感じてしまう。考えすぎなのかなぁ…

相変わらずカッコいいけど今回ちょっと薄味なジーン・ハックマン。若くて可愛いマット・デイモン。その2人を見られたから、ま、いいか。


おまけメモ。

せっこう
【斥候】
敵軍の動静・地形などをひそかに探り監視するために、部隊から差し向ける(少数の)兵。
じろちぃ

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