真世紀

ヤッターマンの真世紀のレビュー・感想・評価

ヤッターマン(2008年製作の映画)
4.4
いやぁ、実はリアルタイムでオリジナルを観ていた世代だけに、かつ三池監督作品も好きなんでツボでした。

敵メカのコクピットの中などまでああ、これだよ、こんなだよと実写についてはよくぞここまでという三次元への再現ぶり。生瀬ボヤッキー、ケンコバのトンズラーはすばらしすぎる出来。あの特徴ある容姿をも実は紐もあらわなツケ鼻であえてああいう格好をしているいわばコスの一部という解釈は見事。

深田恭子のドロンジョ様はオリジナルとはやや性格が異なり、初めての恋を口走っちゃったり、なんだかまんま深田恭子ながら胸の谷間の右胸乳のほくろまであらわにしてのコスプレ姿でこれまたすばらしかったです(って単にコスプレ好きかよ、自分)。「天才ドロンボー」の曲でのそんな三人組の踊りなどそのゆるさまで感涙ものでした。

そして実写化は「ブタもおだてりゃ木にのぼる」から「全国の女子高生の皆さん」なんてフレーズにまで及ぶ。

さらにファミリー向けながら「妖怪大戦争」の時のように下ネタやらお色気やらを盛り込んでいく三池監督の確信犯ぶり。伸縮自在のスティックが仰向けのヤッターマン二号のお股を熱くすっていったりなんてのに始まり、ドクロストーンの影響で次々と大事なものが消えていく…というところで富士山なんて大がかりなものの消失と等価にパチンコ屋の看板の一文字欠落が語られたり。童心に戻ったり、ニヤニヤさせられたりで楽しんじゃいましたわ。
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