タカヤマ

宮本から君へのタカヤマのレビュー・感想・評価

宮本から君へ(2019年製作の映画)
2.8
スコア4.5以上・・・超傑作!超おすすめ!
4.0〜4.4・・・名作。おすすめ。
3.0〜3.9・・・お暇ならいいと思います。
2.0〜2.9・・・僕はあんまり、でした。
1.9以下・・・時間の無駄だと思います。
真利子監督の作品は「ディストラクション・ベイビーズ」でもそうだったけど、人間という動物観察をしているような映画だと思う。その動物の衝撃度がそのまま映画の衝撃になると思う。この映画は「ディストラクション・・・」よりも日常に近い内容なので、あまり惹かれなかった。僕は原作の漫画を読んでいて、あまりに純粋なゆえに社会の非情さや矛盾に気づき、争い、もがく様子が痛々しくも情熱をもって描かれていたが、漫画ほどはそれを感じなかった。原作と映画は別かもしれないが、原作の良さを幾許かは反映した方が良い映画であると思う。そうでなければオリジナルで脚本を書けばいいのだし。また、時系列をあえて崩したのは、ギャスパー・ノエの「アレックス」を参照したのかもしれないが、あまり効果的でとは思わなかった。時系列をストレートに見せると退屈するからあえてこうした、と言うぐらいしか感じなかった。「ドラゴンへの道」の死闘が善悪を超えていたように、主人公の男も女も善悪関係なく自分たちだけのために戦っている。それはある意味美しいのかもしれないが、全く共感せず、感動しなかった。とは言え、役者たちの演技は見事であり、エンドロールとエンド曲は素晴らしい。
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