これは、面白かったけど好みが分かれそうですね。
たまたま同じ日に観た映画が『わたしを離さないで』で、あの作品が色々と画面に見せない描かない事である種抽象的に世界観を作り上げてましたが、この作品は逆でむしろ“具体的”に見せたり描いたりすることで世界観を作っていました。
ここまで見せるかっていうぐらいとにかく惜しげもなく見せてきます。
めっちゃ具体的に。笑
なんだけど、映し出される画面上の様々なヴィジュアルこそがストーリーに直結しているような作品なので、積極的に見せていくスタイルはとても合っていたし、嫌ではなかったです。
境界線で揺れる主人公が最後に獲得するアイデンティティとその結末は、個人的には中盤ごろの驚く展開からは想像してたのとは違い思いのほか爽やか気分で終われましたね。
原作、それと脚本にも関わっているヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストですが、『僕のエリ200の少女』の原作と脚本もやってる人なので、今作もそういう系譜の作品なので、北欧オカルト恋愛ミステリーみたいなのが好きなら面白い映画だと思います。
思い出しましたが、僕のエリでもモザイク問題がありましたね。笑
今作もモザイクがテーマを若干台無しにしてました。
