ノットステア

漫画 花咲爺のノットステアのレビュー・感想・評価

漫画 花咲爺(1928年製作の映画)
3.3
○感想とあらすじ
無声映画。
初鑑賞。
『花咲爺さん』は久しぶり。

風邪をひいたとき、町医者の待合室に置いてある絵本を読んでいた。『アリババと盗賊』とか好きだった。そこで『花咲爺さん』も読んだ気がする。

1917年製作の花咲爺さんのアニメがあるらしいけど見つけられない。1917年の作品と書いてあっても観てみると全部1928年製作の今作と同じみたい。

場面展開のところは字幕で説明してくれる。字幕での説明無しだと何が起きてるかわからんだろうな。字幕は必要最低限。そこが良かった。

以下、ネタバレあり











花咲爺さんとお婆さんと犬(白)、隣の乱暴な(無法な)爺さん、御殿様と家来たちが登場キャラクター。
花咲爺さんの犬がいろいろ見つける。乱暴な爺さんは羨ましがり犬を借りる。乱暴な爺さんが犬のお陰で見つけた壺にはカエルとかヘビとかが入ってた。怒った乱暴な爺さんは犬を殺す。
その後も花咲爺さんの近くには乱暴な爺さんがいる。

変じゃね???
乱暴な爺さんは犬の件で急に乱暴な人格になったのだろうか?そんな奴いるか?もともとやべぇ爺さんだろ。やべぇ爺さんが勝手に家の中に入ってきて犬貸してって言ってきたら嫌だろ。
花咲爺さんお人好しすぎるだろ。
犬殺されてからも自分のことを監視してる乱暴な爺さんに対して嫌な気持ちにならんのか?へらへらしやがって!

乱暴な爺さんは鍬を持ち上げて犬(白)に近づくとき、なぜか007のガンバレルみたいに画面が円形に絞られる。どういう演出???他にも花咲爺さんが鍬で地面を掘るところとか、アップの画面だと円形になる。なんでだろー。

犬(白)は乱暴な爺さんによって榎の下に埋められる。花咲爺さんと婆さんは榎をもらい、臼と杵を作る。
犬(白)の命日に餅をつくと小判が出てくる。
乱暴な爺さんに求められ、臼と杵を貸してあげる。
乱暴な爺さんにバチが当たる。
乱暴な爺さんは臼と杵を燃やしてしまう。乱暴な爺さんがキセルをふかしてる後ろで、花咲爺さんは臼と杵の灰を集めて持って行く。
評判の花咲爺さんは殿様に呼ばれる。臼と杵の灰をまくと花が咲く。花咲爺さんはお酒を飲ませてもらえる。
乱暴な爺さんは本家と名乗って殿様の前に現れる。乱暴な爺さんざ灰をまくと枯れる(それともただの灰をまいただけ?)。
乱暴な爺さんは木の上に逃げるが、弓で襲われ、木から落ちる。
花咲爺さんがまた花を咲かせる。めでたしめでたし。



○参考
日本アニメーション映画クラシックス 作品解説
横浜シネマ商会が製作した教育映画シリーズ「アテナ・ライブラリー」第28編。35mm版と16mm版が発売されたが、現存プリントは小西六本店から販売された16mmのサクラグラフ版。ただし、35mmのオリジナル版は1巻375m14分(24fps)なので、このバージョンはかなり短縮されたもので、中間字幕のほか、愛犬が黒猫を追いかける場面や、花咲爺さんが評判となる経緯など欠落場面のあることが、当時のあらすじなどからも伺える。
https://animation.filmarchives.jp/works/view/43689