ドイツ映画祭2019にて。
ソーシャルメディアの不適切な投稿を検閲する闇の産業に迫るドキュメンタリー。
世界中の人と繋がれる夢のコンテンツとして開発されたにも関わらず、そこに悪意が加われば容易に思想や感情を拡散できる手段となってしまうソーシャルメディア。
暴力、ポルノ、差別、テロ関連などのガイドラインに抵触する投稿を削除し続ける作業員の無防備に人の残虐さに晒される心労。
ヘイトスピーチを含むフェイクニュースに扇動される人々。
差別主義者が悪いのか?扇動された者が悪いのか?コンテンツとして管理しない企業が悪いのか?
様々な面を見せ、我々を翻弄するこの誰かの夢の結晶は核や原発と同じように持て余してしまう分不相応な力に思えた。